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土壌を保全するための知識を持った土壌環境監理士

枯れた土から生える葉

土壌環境監理士の資格とは?

土壌環境監理士とは、地下水の汚染や土壌の汚染に関係した調査対策についての正しい知識を備えている人のことです。
また、判断力があり、土壌地下水環境保全の分野で信頼される人材を認めるための資格とされています。

技術だけではなく、法律や環境保全に関係した幅広い知識を持っている人が今必要とされているのです。
さらに継続教育が義務付けられているため、定期的な資格の更新が必要というのも特徴です。
土壌環境と地下水汚染の分野で、日々革新されていく新しい技術の向上と発展に貢献することが期待されています。

このほかにも、現場作業者と周辺環境の安全についての知識、技術、土壌地下水汚染関連法やそれに関係した法律についての知識も必要となります。
水質、地質や汚染物質の特性についての理解はもちろんのこと、住民や行政、施工者とのコミュニケーションの方法についても学び身につけておかなければなりません。
資格の更新は3年に一度必要で、セミナーやワークショップなどにトータルで3回以上参加することが更新の資格として求められます。

難易度はどれくらい?

土壌環境監理士の試験の難易度は、やや難しいと言われています。
合格率は全体の17%ほどで、環境に関係した資格類では技術士という資格に次いで最も難しい資格です。
建設関係の企業や、調査コンサルティング会社、プラントメーカーなどに従事している人が取得を目指します。

まだまだネームバリューが低い資格なので土壌環境監理士としての求人はまだ少ないのですが、企業内では重宝される資格です。

土壌環境監理士の受験資格

土壌環境監理士の試験を受けるためには、実務経験と資格を同時に満たしていることが必要です。
まず経験として地下水汚染・土壌汚染の調査や対策に関係した実務経験が3年以上、もしくは大学院の地下水・土壌汚染調査対策に関係した研究機関が3年を超えることです。

それらを合わせた合計が3年を超えているケースも受験資格を満たします。
また、資格では土壌汚染対策法で定められた技術管理者の試験に合格していなければなりません。
技術士として登録されており、建設部門、応用理学部門、環境部門、衛生工学部門のいずれかに所属している必要があります。

試験は筆記試験が3時間、面接試験が15分のスタイルとなっています。
筆記試験では環境作業者と周辺の環境の安全に関係した知識や配慮、地下水と土壌汚染による環境リスクについての知識、条件に応じた適切な対策を立てられること、浄化完了を適切に見届けるために必要な知識など幅広い分野から出題されます。
また筆記試験の内容に関して、口述での試験が面接形式で行われます。