森林インストラクターってどんな仕事?
森林インストラクターとは、森林を訪れた人が楽しく、心地よく過ごし、森林や樹木について理解する手助けをする森の案内人です。
具体的には森を散歩したりトレッキングしたりする人々の道案内。
また、キノコ採りや山菜採り、バードウォッチング、森林浴、キャンプなど森林での野外活動における指導や、林間学校や自然教室で訪れる子どもたちへの指導、林業教室や炭焼教室など森林に関わる仕事体験における教師など、森林全般に亘る指導・案内を行います。
このため自然の仕組みや森林について、林業について、森林で心地よく過ごすための知識、安全に楽しむための知識や技術など、森林について詳しく知っておく必要があるのです。
森林インストラクターの魅力・やりがいとは?
森林インストラクターは、常に雄大で美しい自然と接しながら働けるのが大きな魅力の仕事です。
森林には樹木はもちろんのこと、きのこ、高山植物、季節の花々、昆虫、鳥、動物など実に豊かな生き物の姿が繰り広げられています。
素晴らしい自然を体験するために子どもたちが訪れることも多いですから、子どもと接することのできる仕事としてのやりがいもりあります。
環境破壊が懸念されている近年、昔のように子どもたちが自然に接する機会が減っています。
都会で育つ子どもたちは、山で昆虫取りをしたり、川で魚釣りや泳ぎをたのしんだりした経験がないケースも多いのです。
そのような子どもたちに自然と接する楽しさ、自然を守ることの大切さを教えることも森林インストラクターの重要な仕事です。
子どもたちが瞳を輝かせて遊ぶ姿、森林を大切に育てようと思う気持ちに接することは、森林インストラクターにとって大きな喜びです。
森林インストラクター資格を取ろう!
森林インストラクターになるためには、一般社団法人全国森林レクリエーション協会が主催する資格試験に合格し、森林インストラクターとして登録する必要があります。
森林インストラクターの資格試験は、1次試験と2次試験に分かれています。
1次試験は筆記試験で、毎年1回全国7か所の主要都市で9月の下旬に実施されます。
2次試験は実技試験と面接試験で、東京都で11月下旬頃に行われます。
一次試験は文章筆記問題が多く、森林について、林業について、森林での野外活動について、安全と教育についての4つの分野から出題されます。
出題範囲が非常に広く、わかりやすく具体的に伝えるための文章能力も求められますから、難しい試験です。
合格率は20~25%とかなり低いのですが、基礎的な知識をきちんと勉強すれば、合格することができる範囲の問題が出されています。
全国森林レクリエーション協会がテキストを販売しているので、それを購入して勉強するのがおすすめです。
受験対策のための講習会も開催されているので、受講されてはいかがでしょうか。