公園管理運営士の資格内容
公園管理運営士というのは、都市公園の管理運営を円滑に推進していくためにマネジメントを行う人のことを言います。
公園管理運営士になるためには認定試験を受けて合格しなければなりませんが、認定試験は2006年から開催されており、平成29年4月の段階での公園管理運営士有資格者数は2,253名となっています。
公園管理運営士の目的・役割
近年、都市公園の役割は単なる憩いの場からスポーツ・レクリエーションの場、あるいは市民協働や資源循環・生態管理などといった多様なニーズを満たす動的なスペースへと進化してきています。
このような流れを受けて、公園を有効利用できるように管理運営していくのが公園管理運営士の仕事なのです。
公園の管理に関しては、従来国や外郭団体が担当してきました。
2003年に「指定管理者制度」が施行されたことにより、民間でも公園の管理運営を代行することができるようになりました。
そこで必要になったのが、公園管理のエキスパートである公園管理運営士という資格です。
都市開発の拡大とともに公園の数は増加していく見込みですから、公園管理運営士の資格を取得しておくのも悪いアイディアではありません。
公園管理運営士の業務内容は管理と運営に分かれており、管理の面では公園内の植物の生育と維持を行わなければなりません。
一方、運営面では公園利用を活性化してイベントや体験学習会を企画・実施していく手腕が必要になります。
公園管理運営士資格の取得方法
公園管理運営士の資格を取得するためには、一般社団法人日本公園緑地協会が行なっている認定試験を受けて合格する必要があります。
試験を受けるためには満27歳以上でなければならず、いったん資格を取得した後は5年ごとに更新する決まりになっています。
試験は一次試験と二次試験とに分かれており、例年、一次試験は6月か7月、ニ次試験は11月に開催されています。
一次試験に合格した人は同年及び翌年の2次試験を受けることができます。
受験費用は一次試験が20,900円、二次試験が31,900円で、試験に合格した際には公園管理運営士として登録するために10,450円の登録料がかかります。
試験の合格率は一次試験が47%〜51%、二次試験が76%〜94%ですから、一次試験対策はしっかりとやっておくようにしたいものです。
公園管理運営士の受験対策講習もありますので、受けておけば合格する確率がUPします。講習は1日の工程で、受講料は20,000円、テキスト代は7,700円です。
試験の申し込み方法などに関しては、東京都千代田区岩本町にある日本公園緑地協会 公園管理運営士認定試験事務局で受け付けており、電話で問い合わせをすることができます。