海藻の繊維から作られた食材こと「寒天」は、そのヘルシーさからダイエット食品として長年注目を集めています。
また、透明感のある見た目は涼しげで美しくもあり、美を求める和菓子の世界においてもよく使用される食材です。実際、ようかんでパリの街並みやエッフェル塔などを表現した作品もあるほどで、日本の食文化においては地味ならも欠かせないといえる一品でしょう。
ヘルシーでおいしいフルーツ寒天
おやつというとケーキやスナック菓子などを思い浮かべがちですが、間食こそ体によいものを選びたいもの。
フルーツ寒天なら、季節のフルーツをたくさん入れることができ、いつでもエコでヘルシーなおやつをいただけます。
材料はその時期に旬のフルーツ数種に、粉寒天と砂糖、乳酸菌飲料のみ。
粉寒天を2グラムを、250ccの水が入った鍋で15分ほどふやかしてから火にかけて溶かします。
火を止めたら鍋に乳酸菌飲料120ccをさらに加えて混ぜ、器に入れて固めますが、この時冷蔵庫に入れずそのまま常温で置いておくだけでOK。
寒天が固まったら食べやすい大きさにカットし、きれいな器に旬のフルーツと一緒に盛り付ければ出来上がりです。
春ならやっぱりいちごは外せません。
そのほか、キウイやはっさく、オレンジやグレープフルーツなども春が旬のフルーツです。
寒い冬には柑橘類が多く出回るので、みかんやデコポンなどのフルーツにりんごを合わせるのもおいしいと思います。
その時期に旬な食材を使えば、同じメニューでも飽きることなく食べられますし、フルーツたっぷりでとてもヘルシー。
今回のレシピは4人分の材料で作っていますが、1人分のカロリーはなんと110キロカロリー前後と低いので、ダイエット中の人にもおすすめです。
ミントなどのハーブが数枚あればちょんと乗せると、彩り豊かになってカフェメニューっぽく仕上がります。
フルーツ寒天のエコポイント
今回のレシピは、あらかじめ粉寒天を水に入れてふやかしておくことで、火にかける時間を短縮でき、エネルギーの節約につながります。
また冷蔵庫に入れるのではなく常温で置いておくだけで寒天が固まるので、電気のエコにもなりますね。
冷蔵庫は冷えていない食材を入れると中の温度が上がります。
中の温度を一定に保つため、冷蔵庫が冷気を強くするのに電気が多く使われるので、開け閉めが多かったり、食材の出し入れが多いと電気代がたくさんかかってしまうんです。
冷蔵庫の開閉が少なければ、その分電気を節約できます。
ちなみに冷蔵庫は、中の食材がギュウギュウに入っているとしっかり冷やすためエネルギーをたくさん使うのだそうです。
そのため、冷蔵庫の中はあまりものを入れ過ぎないで、空間がたくさん空いているほうがエネルギーの節約になるのですって。
逆に冷凍庫は、凍った食材がたくさん入っているほうがエネルギーの消費が少ないので、詰まっているほうがエコにつながるのだそう。
フルーツ寒天はほとんど火を使わないのでお子さんでも簡単に作ることができ、また失敗が少ないのもポイント。
ぜひ今度の週末は、家族でデザート作りを楽しんでみてはいかがでしょう。