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環境カウンセラー

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どんな資格?

環境問題が全世界レベルで重要なテーマとなっているなか、わたしたちひとりひとりが自然や環境に対して意識を持つことが求められています。
この環境カウンセラーの資格は、そんな環境問題に関するアドバイスを行うための知識やスキルを問う資格です。
民間企業による環境問題への取り組みが増えていますが、そのほかにもボランティアなどの市民活動、NGO団体による活動など、環境への取り組みも多様化が進んでいます。
こうした状況において「どんな取り組みが有効なのか」「取り組みを実際に環境改善に役立てるにはどうすればいいのか」といった重要な部分に関して適切なアドバイスや提案などを行うのが主な役回りです。

なお、この資格は担当する内容に応じて「事業者部門」と「市民部門」の2種類に分けられています。
環境カウンセラーとして活動していきたいという場合には、まずどちらの分野を活躍の場にするかを決める必要もあるわけです。

この資格の目的・役割

環境問題はとても複雑で難しい面もあり、本人たちは正しいと信じて行っていることがかえって自然に負荷をかけてしまうケースも起こりえます。
あるいは企業がイメージアップのために行っている環境問題が、本当に環境にとってよいものなのか?という問題も出てきます。
環境への取り組みが掛け声やイメージアップ戦略だけに終わらず、本当の形で環境の改善に役立つ形へと導いていく、環境カウンセラーにはそんな重要な役割も担っています。

資格の取得方法

この環境カウンセラーの取得方法は一般的な資格試験とはちょっと異なっており、最初に論文の試験が実施されます。
あらかじめ用意された課題に基づいて論文を執筆・提出し、それがふさわしい内容を備えているかどうかを問われるのです。
ですから、試験会場でその場で問題を回答していく、という一般的なタイプの資格試験とは違う形を取っているわけです。

この論文の試験に合格することができたら、次に面接審査が行われます。
環境問題に関する知識だけにとどまらず、考え方や環境への意識など総合的な視点から環境カウンセラーとしての適性を備えているかどうかが判定されます。
なお、面接の際には過去の環境保全に関わる活動歴や関連する資格なども考慮の対象になります。

この面接審査を無事クリアしたら合格、晴れて環境カウンセラーとしてと登録され、この資格の名のもとでさまざまな活動を行っていくことができます。
市民を対象にした講座や企業を対象にしたセミナーや研修など、活躍できる場も多岐にわたっています。
現在の環境への関心の高さからも、将来性が見込める資格と言えるでしょう。

合格率は年度によってかなりのばらつきがあり、40~50パーセント程度が平均的なラインとなっています。
特徴としては20代の合格者が極めて少なく、50代以上が圧倒的に多い点が挙げられます。