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生物分類技能検定

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資格の内容は?

生物分類技能検定とは、その名称通り、地球上に生息する生物を分類する能力を問う検定のことです。
動物園などに行けば、自分が見ている動植物がどんな名前で、どんな特徴や習性を持っているのか説明板を見てすぐに確認することかできます。
しかし、ハイキングや登山などで野生の環境で動植物を見たときにすぐにその種類の特定・分類ができる人はごくわずかでしょう。

そんな、自分で動植物を分類できる知識や技能を確認するための資格です。
自然が好きな人、動植物が好きな人を主な対象としている資格ですが、単に机上で身につけた知識だけにとどまらず、その知識を実際に自然のなかで適用して役立てられるかが問われる検定試験とも言えるでしょう。
なお、当資格は難易度の高い順番から1~4級までの4段階が用意されています。

資格の目的・役割

この生物分類技能検定の目的・役割は大きく分けて2つあります。
ひとつは日常生活で役立つ知識・技能を身につける目的です。
アウトドアで過ごしているときに自分の目で見た動植物の種類や特徴を特定することができるようになれば、自然がますます身近になり楽しくなるものです。

そしてもうひとつは、就職・転職に役立てる目的です。
とくに林業で働きたいと考えている方にとっては、必須の資格といえるほどの重要性を持っています。

なお、就職・転職にこの資格を役立てたい場合には2級以上を取得するのが大前提と言われています。
試験内容も3、4級は細かく部門を設けずに出題が行われるのに対し、2級、1級だとより細かく「動物部門」「植物部門「水圏生物部門」の3つの部門が設定されており、それぞれの部門に分けて試験が実施されます。
つまり、2級を受ける段階でこの3つの部門のいずれの分野でスペシャリストを目指すかを決めるわけです。

この2級を取得したうえで自然環境研究センターの名簿に登録すると、環境省の入札に参加することができます。
それによって、林業に関する事業を国から業務委託を受ける形で担うことが可能になります。
ですから、こうした事業を手掛けている企業にとって必須の資格となっているのです。

そのほかでは、自然観に関する専門的知識を活かしてツアーやイベントのガイドや解説員の仕事を担当する機会も得られます。
近年では山岳ガイドやダイビングインストラクター、ネイチャーガイド、アウトドアインストラクターなどがこの方面の代表的な就職・転職先となっています。

取得方法は?

検定試験ですから、試験を受験して合格することで取得できます。
1級のみ、2級に合格しているか、特定の業務において3年以上の業務経験が受験資格として求められます。
この特定の業務とは、環境アセスメント、関連する研究、生物関連の教育、インタープリテーション(自然に関する解説)などが挙げられます。

こうして見ても、まず2級を取得することが大きな目的となるでしょう。
1級と2級の間で受験資格に大きな違いがあるため、合格率は1級が30パーセントほど、2級が10パーセントほどと難易度の逆転現象が起こっているのもこの資格の特徴です。