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環境計量士の資格

カラフルなペンと文房具

環境を測定する資格

環境計量士とは、建材産業省が管理する国家資格です。
そしてこの資格は、工事現場や工場などの事業所において、水質や大気汚染の濃度や、騒音・振動に関して計量し、政府が決めた規制基準をオーバーしていないかを確かめるのが主な業務です。

具体的には計量機器などを整備して、性格に測定できるように管理すること、より良い分析結果を出すための計量方法の改善策の提案、分析方法の選定、分析に関する指導、分析結果の確認などが行家となります。
そして計量・分析結果を証明する、計量証明書を作成します。
計量に関する技術は、日々進化しており、新たな機器もどんどん登場しています。
このため常に最新の情報に接して、計量技術を向上させる努力を行うとともに、環境関連の法律についても詳しい知識を保持する必要があります。

一般の人にはあまり知られていない資格ですが、建設現場、工場、鉄道や道路、空港などから発生する水質汚染、騒音汚染、騒音、振動といった公害を客観的に測定し、管理するための資格で、環境問題には欠かせない専門的な資格といえるでしょう。

環境計量士の資格は濃度と、騒音・振動の2種類

(参考記事)
資格・試験 (METI/経済産業省)

環境計量士の資格は濃度と、騒音・振動の2つの種類に分かれています。
濃度は工場などから排出されるばい煙などの濃度を計量し、大気中の有害物質、悪臭物質の濃度を測定。
また、工場などからから排出される水などによって、河川や海、土壌などの汚染状況を測定する知識・技術を証明するものです。

騒音・振動では、工場や自動車道、鉄道、航空機などが発する騒音、振動などを測定します。

環境計量士の資格試験に関しては、経済産業省のホームページで詳細が案内されており、願書など必要書類をダウンロードすることができます。
直近に実施されたのは第69回計量士国家試験で、2018年12月16日に全国9箇所の都市で行われました。

また、第68回計量士国家試験の合格率は濃度関係が15.2%、騒音・振動関係が18.1%となっています。
数字だけを見ると、かなり難しい試験であることがわかります。
化学分析や計量に関する専門的な知識が必要で、合格を目指して1~2年かけて一生懸命勉強する必要があるともいわれています。

一般社団法人日本環境測定分析協会が環境計量士国家試験に出題された問題を解説するeラーニングサービスや、受験対策講習会などを行っているので、このようなサービスを利用して勉強すると効率的です。

あまり知られていない資格ですが、環境問題に関して厳しい規制が設けられていますから、コンプライアンス違反をして企業イメージを下げるような自体は避けなければいけません。
これに対して合格率が低いので、環境計量士の数は常に足りないのが現状で、環境計量士に対するニーズは、安定して高くなっています。