活動目的
「WWF」という団体に関しては、環境活動に興味のある人なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
WWF(World Wide Fund for Natureー世界自然保護基金)は1961年に設立された国際NGOで、アメリカ合衆国ニューヨークに本拠地を置いています。
WWFはアフリカの野生動物の危機的な状態を報告した「オブザーバー」紙の記事を読んだ鳥類学者や実業家、オランダ王配などによって設立されました。
設立当初は「IUCN(国際自然保護連合)」のための資金調達が主な活動目的でした。
このため、WWFインターナショナルの本部事務局もIUCN本部と同じスイスのビルに置かれていました。
日本でWWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)が発足したのは1971年9月のことで、始めは環境省を所轄官庁としていました。
WWFの目的は「地球温暖化を防ぐ」「持続可能な社会を創る」「野生生物を守る」「森や海を守る」の4つのテーマを柱にして活動を展開しています。
WWFの活動内容
官公庁とのつながりも多いWWFですが、活動内容は非常に具体的で、各方面で成果を上げています。
例えば地球温暖化に関しては、温暖化の原因となる二酸化炭素などの排出を極力抑えて地球の平均気温の上昇を食い止めるための活動を行なっています。
産業革命以前のレベルと比較して2度未満に抑えようというのがWWFの目標です。
「WWF気候・エネルギー・プラクティス」は世界各国にネットワークを広げており、温室効果ガスの排出を削減する協定を構築するなど、グローバルな活躍が話題となっています。
さらに「ホッキョクグマの衛星追跡調査」などを始めとする各種の調査を行い、先進国が途上国に対して支援をするように働きかけも行っています。
「炭素を排出するとお金がかかる」という仕組みを経済的に定着させ、普及させる「カーボン・プライシング制度」の推進などにも力を入れています。
貢献するには
WWFの活動を支援したい、明日の地球のために何かの形で貢献したいという人は、寄付をすることもできますし、会員になって毎月支援を行うこともできます。
会費は月1,000円・5,000円・1万円の3種類があり、個人会員になるための問い合わせは電話またはメールで受け付けています。
例えば一年間毎月5,000円の会費を納めた場合、怪我をしたロシアのトラをが野生に復帰できるようになるためのリハビリ活動を6日間サポートすることができます。
会員にならなくても、もちろん一回だけの寄付も可能ですから、地球を守るために貢献したいというのであればWWFのホームページで相殺を確認することをおすすめします。