植物性ミルクのメリット

植物性ミルクとは、牛乳という動物を原料としておらず、代替原料としてアーモンドや豆乳、また米やカシューナッツなど植物由来の原料で作られたミルクのことです。
環境保護の観点から注目され始めた植物性ミルクですが、現在ではすでに世界中で広く普及しており、さまざまな企業が新しい植物原料のミルクを開発するなどさらなる展開が期待されています。

植物性ミルクには、地球環境への配慮という大きなメリットがあります。
牛乳を作るためには、牛を家畜として飼育しなければいけません。
農業や畜産業界ではメタンガスや二酸化炭素ガスの排出が深刻化しており、家畜を飼育するための森林伐採や、家畜から排出される排泄物が水源を汚染するといった環境問題も懸念されています。
その解決策として誕生したのが、植物性ミルクなのです。

植物性ミルクのデメリットとは？

植物性ミルクには、デメリットもあります。
牛乳のような風味を持ちながら原料を植物由来であることを最優先とした開発が行われているため、ミルクによっては風味がイマイチというデメリットがあります。

また、植物性ミルクの製造が必ずしも地球環境に優しいとは限らないという点もデメリットと言えるでしょう。
植物性ミルクには多種多様な原料が使われており、それぞれが環境へ与える負荷が異なります。
例えば、アーモンドミルクは製造の際に水を多く使用するだけでなく、日本でアーモンドミルクを製造するためには原料のアーモンドを海外から輸入しなければならず、その輸送において温室効果ガスが排出されます。
その他にも、製造過程で水を多く使用するのはコメを原料としたミルクも挙げられます。

植物性ミルクに使われる原料の栄養価も、デメリットの一つです。
例えばオーツミルクは、ミルクとして製造される際にたんぱく質量が減少します。
ミルク以外の方法でオーツを摂取したほうが、たんぱく質の摂取という点ではメリットが期待できるのです。

風味の違う様々な植物性ミルクを楽しみたい！

植物性ミルクにはさまざまな原料が使われており、栄養価や風味なども多種多様です。
例えばコーヒーにミルクを入れる際、どのミルクを選ぶかによってコーヒーの風味が大きく変わりますし、ミルクの使用量が多いカフェラテなら、ミルクを変えることで同じカフェラテでもバラエティ豊かな香りや味を楽しめるでしょう。
ミルクは私達の食生活と大きな関係がありますから、いろいろな植物性ミルクを飲みながら自分のお気に入りを見つけても良いですし、調理のレシピごとにどの植物性ミルクを使うのがベストかを探索することも、植物性ミルクの楽しみ方の一つと言えます。

現在、世界中で牛乳離れが進んでおり、代替としてデメリットはありつつも、植物性ミルクが店頭に数多く並んでいます。
購入しやすい点も、植物性ミルクに挑戦しやすい環境が整備されていると言えるでしょう。