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ながら食べをストップ!「食べる瞑想」を取り入れる

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「食べる瞑想」って何?

食べる瞑想とは、マインドフルネス法の一つとして注目されています。
現代社会で生きる私たちは、食事の時間にスマホを触りながら食べたり、テレビを見ながら食べるなど「ながら食べ」をすることが少なくありません。
何か他の作業をしながら食事をするとどうしても食事の素材を味わうという感覚が鈍くなってしまいますし、まだ口の中に食べ物が入っているのに次から次へと口の中へ詰め込んでしまうなど、消化の点でも体に負担がかかります。

瞑想というと、床の上で座禅を組み、目を閉じで心を無にするというスタイルをイメージする人は多いでしょう。
確かに、そうした座禅もマインドフルネス法の一つです。
しかし「食べる瞑想」は心を無にする必要はありませんし、座禅を組む必要もありません。
マインドフルネスを知らない人でも今日の食事から始めることができるので、誰でも今すぐに始められる瞑想方法なのです。

食べる瞑想は2つの方法があり、1つ目はフォーマルバージョン、つまり正式な方法です。
これはレーズンエクササイズとも呼ばれており、レーズンを食べるという作業の中で、五感を研ぎ澄ますという瞑想を行います。
最初にレーズンを手に取り、その色や形、サイズ感などをよく観察します。
香りを楽しむのも良いでしょう。

しっかりと五感を使って観察した上で口に入れるのですが、すぐに噛んではいけません。
まずは舌で感じられる感触を楽しみ、自然に口の中に唾液が出てくるのを待つのです。
唾液が出てきたらゆっくりと噛み、口の中にレーズンの風味と味が広がる状態を満喫します。
レーズンがかなり細かくなるまでゆっくりと噛み続けたうえで、飲み込みましょう。

2つ目の方法は、アレンジバージョンです。
フォーマルバージョンではレーズンを使いますが、日本人の家庭でレーズンが常備されている所はそれほど多くはありません。
そのため、日本人の食生活に合わせてカスタマイズしたものがアレンジバージョンによる食べる瞑想です。

アレンジバージョンでは、日本人の食生活と相性が良いおにぎりを使うのがおすすめです。
食べ方はレーズンの場合と同じで、口に入れる前から時間をかけて飲み込むまで、一連の流れをおにぎりの一口ごとに行います。
このプロセスを行うと、普段は数秒で食べきってしまうおにぎりでも、感触するのにずいぶん時間がかかるのではないでしょうか。
食べるという行動を全力で五感すべてを使って楽しむことこそが、食べる瞑想の醍醐味です。

食べる瞑想にはメリットがある!

食べる瞑想は、たくさんのメリットがあります。
例えば、食事の際に意識を食べるという作業に集中すると、ボディスキャンが可能となります。
よく噛んで食べることで、呼吸や消化の点でも大きな効果が期待できます。