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『森の生活 ウォールデン』を読みました!

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『森の生活 ウォールデン』のあらすじ

自然環境保護に関する書籍は、たくさんあります。
その中でも定評があって多くの人に読まれている作品と言えば、リベラルアーツ分野の『森の生活 ウォールデン』ではないでしょうか。
岩波書店から出版されているこの本は、アメリカのマサチューセッツ州で生まれ育ったH.D.ソロー氏によって書かれた作品で、実際に彼がウォールデン湖のほとりで独居生活をした経験が描かれています。
自然破壊に対する市民の反抗という観点からも高く評価されており、平和的手段を使って市民が大きな権力へ抵抗する様子なども多く盛り込まれています。

『森の生活 ウォールデン』のあらすじをご紹介しましょう。
主人公のソローはもともと小学校の先生でしたが、体罰に対して否定的な姿勢を持っていたことから働きづらくなり、教師職をやめてしまいました。
その後、自宅から数キロの距離にあるウォールデン湖のほとりにDIYで小屋を建て、自給自足の生活をスタートさせたのです。

彼が森に入って質素な暮らしを始めた理由は、現代社会の中でせわしなく生きる人々への問いかけでした。
自然と融和して雑音に心をかき乱されることなく、目の前にある実在する自然のように人生を生きようというメッセージがこの作品には込められています。

『森の生活 ウォールデン』の主人公が導き出したもの

『森の生活 ウォールデン』の中でソローは、たくさんの真理を見つけました。
例えば社会経済も、その一つです。
彼は人間の労苦は誤解によって生じていると考え、自然の中で生活することによって生活必需品はごくわずかで済むこと、それだけで満足せずたくさんのモノを欲しがる行為は人類の向上にとっては妨げになっているのだと問いかけています。
消費行動による外面的な富に意識が向くことは、内面的な富を追求する妨げになっている、というのが彼の考え方です。

衣食住に関しても、新しいものを欲しがる煩悩を改善することができれば、より質素な衣食住でも人間は満足できると訴えかけています。
ソローは自然の中で自給自足の生活をしながら、そうした人間の本質的な幸福に目を向けることができたのです。

世界中の活動家へ影響を与えたソロー

実際にソローがウォールデン湖での生活を始めたのは1845年でしたが、『森の生活 ウォールデン』が発売されると、自然環境保護に関する活動をする人たちの間で大絶賛されました。
また彼が著した作品には、他にも「市民の反抗」もあります。
人間の内面的な幸福度を追求し続けたソローの作品は、世界中の活動家に大きな影響を与えたことでも知られています。
例えば、平和的な戦いで権力へ訴えたガンジーをはじめ、アメリカの人権運動のリーダーとして活動したキング牧師などもソローの作品に大きな影響を受けた人物でした。