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シェアリングエコノミーの考え方

スマートフォンを使う男女

世界に広がるシェアリングエコノミー

今回は、シェアリングエコノミーについて考えたいと思います。

シェアリング・エコノミーとは、人がもっている」とは、使っていないモノや空間、自分のスキル、余った時間などを、それを必要としている人に貸し出す=シェアする考え方です。

シェアリング・エコノミーはさまざまな分野で活用できるサービスですが、現在は主に金融、人材、宿泊施設、自動車、音楽・ビデオ配信などの分野が中心となっています。
そしてこれらのシェアリングサービスは主に、インターネットのソーシャルメディアを通じて利用されています。

たとえば米国のAirbnbは、空き部屋や不動産など貸借サービスの提供者と利用者をマッチングするためのWebサイトとして有名です。

このほかにもスマートフォンを利用してドライバーと利用者をマッチングするWebサイト、ペットホテルとペットシッターのマッチングを行うWebサイトなどさまざまなサービスがあります。

シェアリング・エコノミーはもともとは米国のシリコンバレーで活用されていました。
それが現在では、世界に広がっています。
会計監査やコンサルティングなどを手がける世界大手企業PwCによると、シェアリング・エコノミーの市場規模は、2013年はわずか約150億ドルでした。
しかし2025年には約3,350億ドルもの規模に成長すると予想しています。

シェアリングエコノミーはお互いを信頼できるかどうかがカギ

今は使っていない資産やスキルなどを、必要な人とシェアする、この考え方は人のスキルを含む遊休資源の有効活用として、非常に優れた考え方だと思います。

近年日本では外国人観光客が増えており、宿泊施設の不足に悩まされています。
その一方で空き家問題という課題もあるのですが、使っていない家屋や部屋を外国人観光客とシェアする民泊など、現在抱えている問題を解決するアイデアとして、シェアリング・エコノミーに対する期待が高まります。

しかしその一方で、貸す側と利用する側との信頼関係がなければ、成り立たないというデメリットもあります。
まったく見ず知らずの人に、インターネットを介しただけで取り引きを行うのは、リスクを伴います。
特にドライバーと利用者、空き部屋の賃貸など、提供者と利用者が同じ空間にいる場合は、危険度が高まります。

シェアリング・エコノミーでは、信頼関係、そして信用が何よりも大切なのではないでしょうか。
現在、信頼の指標としてよく活用されているのが、評価とレビューです。
サービスの提供者、利用者の双方が、実際にシェアリングサービスを行った感想をレビューで紹介し、評価を行っています。
これから利用する人は、これらのレビューや評価を参考にすることができます。

今後ますますニーズが高まると予想されているシェアリング・エコノミー。
ニーズの高まりに伴ってリスクも増えていきますから、相互の信頼関係が何よりも重要なキーワードなっていくことでしょう。