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「ナショナル・トラスト」とは

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ナショナル・トラストの活動目的とは?

ナショナル・トラストは「ナショナルトラスト運動」の名称でしばしば話題になります。
簡単に言えば、ある地域の環境や文化財を保護するための取り組みと言えるでしょう。
自然環境だけでなく人間によって作り出された文化財も含まれているのが大きな特徴です。

その歴史は19世紀にまで遡ります。
当時のイギリスは産業革命による技術革新によって空前の繁栄を迎えていましたが、一方で急速な産業化による環境の悪化が大きな問題となっていました。
そのなかで自然を保護しようという動きが市民運動の形で高まり、1895年に「英国ナショナル・トラスト」という非営利団体が設立、以後自然と文化財を保護するための活動を展開していくことになりました。

日本でこの運動が注目をあつめるようになったのは戦後のことです。
神奈川県の鎌倉市で大規模な宅地開発が進められていくなか、住民たちが反対運動を繰り広げたのが最初で、鎌倉市は日本で最初のナショナルトラストの地とされています。

ナショナル・トラストの内容

最大のポイントは、市民から広く資金を集めた上で活動を行っている点です。
例えば先述した英国ナショナル・トラストは、現在420万人の会員を誇る巨大な組織となっており、幅広い層から資金を集めつつ積極的な活動を行っています。
クラウドファンディングの形でこの活動が行われることも多く、有名なところでは埼玉県所沢市にある「トトロの森(狭山丘陵)」が挙げられます。

例えば歴史ある建造物だけを残しても、周囲を高層ビルに取り囲まれるような環境では適切な形で文化財を保護できているとは到底言えません。
その文化財がふさわしい形で、ふさわしい環境のもとで維持できるような環境が求められます。
ナショナル・トラストではこうした面からも文化財・自然環境両方の保護や回復を目指した活動が行われているのです。

ナショナル・トラストに貢献するには?

こうした経緯や活動状況を見ても、わたしたち一般市民の意識がとても大きな意味を持っていることがわかります。
ですから、貢献するためにはできるだけ直接的な行動に出るのが望ましいでしょう。
例えば国内には非営利団体の形でナショナル・トラスト運動を手掛けている団体がありますから、そこにアプローチして活動に参加する、あるいは募金などの形で協力するといった方法がもっとも簡単にできる貢献の方法となるでしょう。

また、特定の地域の環境を保護するための募金活動やクラウドファンディングが行われることもありますから、それに積極的に参加するのもひとつの方法です。
もちろん、お金を支払う形で協力するだけでなく、ボランティアの形で活動に直接参加する、あるいは開発に対する反対運動が起こった時には積極的に参加するといったやり方もあります。
非常に直接的な方法で環境対策に関与できるよい運動とも言えそうです。